


ドラッグストアで薬や日用品を選ぶとき、「PB(プライベートブランド)」の商品を見かけたことはありませんか?
“なんか安いけど、よく知らないブランドだし不安…”という気持ちは、実は誰もが最初に抱くものです。
でも、薬剤師の立場から言わせていただくと——
「メーカーにこだわらないならPB商品は迷わず選んでいい!」というのが本音です。
今回はその理由と、実際のPB商品と有名メーカー品の違いについて、実例も交えて分かりやすく解説します。
PB商品とは?メーカー品との違いって何?
PB(プライベートブランド)商品とは、ドラッグストアなどの小売業者が独自に企画・販売している商品です。
私がよく使うドラッグストア(ウエルシア薬局)では、自社ブランド「ハピコム」などがそれにあたります。
実は、PB商品は中身(成分)自体は有名メーカー品とほぼ同じことが多く、製造も大手メーカーが請け負っているケースがほとんど。
ではなぜ安いのでしょうか?
なぜPB商品は安いの?
- 広告費がかからない(テレビCMや雑誌掲載などを削減)
- 中間マージンが少ない(流通がシンプル)
- パッケージが簡素(装飾や梱包コストを抑えている)
これらの理由から、同じような内容でも価格がグッと抑えられているのです。
成分が同じでも違いはある?
もちろん完全に同一ではありません。主な違いは以下の通りです。
- 添加物(味・香り・色など)
- 清涼感や服用時の使用感
- 錠剤のサイズや包装の使いやすさ
- ブランドの安心感・サポート体制
つまり、効果や安全性に大きな差がないなら、日常的に使う分にはPB商品のコスパは非常に高いというわけです。
【比較表】ハピコムPB商品 vs メーカー品(価格・成分・違い)
商品カテゴリ | メーカー品 | PB商品(ハピコム) | 主な違い | おすすめポイント |
---|---|---|---|---|
解熱鎮痛薬 | ロキソニンS(第一三共) 約770〜900円(12錠) | ロキソプロフェンNa錠「ハピコム」 約700円(12錠) | 成分は同じ。錠剤サイズや包装が若干異なる | 頻繁に使うならコスパ重視でPBが◎ |
栄養ドリンク | リポビタンD(大正製薬) 約135円(100ml) | ハピコム滋養強壮ドリンク 約98〜120円(100ml) | 味・飲みごたえが少しあっさりめ | 日常使い・まとめ買いに最適 |
目薬(ドライアイ用) | ソフトサンティア(参天製薬) 約500円(5ml×4本) | ハピコム人工涙液型目薬 約300〜400円 | 成分は同等だが清涼感の強さに差あり | 低刺激タイプで継続使用に◎ |
ビタミン剤 | チョコラBBプラス(エーザイ) 約700〜900円(60錠) | ハピコム ビタミンB群錠 約500円前後(60錠) | 成分構成は類似、パッケージや飲みやすさにやや差 | 肌荒れ対策などで継続する人向き |
※価格は地域や店舗により異なります(2025年6月時点)
どう選ぶ?薬剤師的アドバイス
- 効果が第一・価格重視 → PB商品
- 飲みやすさ・ブランドへの信頼重視 → メーカー品
- 継続使用・ストック買い → PBが圧倒的に経済的
実際にPB商品を買うときの注意点
- 商品名が似ているので、成分名をしっかりチェックする
- 第一類医薬品は薬剤師の説明が必要なため、気軽には買えないものもある(例:ロキソニンSなど)
- 飲み合わせや体調による影響がある場合は、薬剤師・登録販売者に相談を!
まとめ|メーカーにこだわらないなら、PBは「賢い選択」
PB商品は「安かろう悪かろう」ではありません。むしろ、
- 成分は同じ
- 製造元は安心
- 価格はお得
と三拍子そろった“コスパ優等生”です。
よく使うドラッグストアに並んでいるPB商品。気になった商品があればぜひ一度試してみてください。
きっと、「あれ?これで十分じゃない?」と思えるはずです。
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