「なんだか首や背中がチクチクする…」
「子どもが汗をかいたあとに、かゆがっている…」
それ、もしかして**汗疹(あせも)**かもしれません。
あせもは、汗をかきやすい夏に多い皮膚トラブル。赤みやかゆみ、チクチクした不快感が特徴で、大人でも子どもでも発症することがあります。
この記事では、薬剤師の視点から
「汗疹の原因・よくある症状・効果的な予防法・市販薬での対処法」をやさしく解説。
記事の最後には《しげナガ先生の処方箋付き》で、すぐに使える生活習慣のコツもご紹介!
💡汗疹(あせも)とは?
汗疹は、汗をたくさんかいたあとに、汗の通り道(汗腺)が詰まり、皮膚に炎症が起きてしまう状態のこと。
特に夏場や運動後、マスクの下などで汗がこもったときに起こりやすくなります。

🩺よくある汗疹のタイプと特徴【やさしい表現】
🔹透明な小さな水ぶくれ(かゆくない)
- 肌にぷつぷつとした透明の水ぶくれができる
- 痛みやかゆみはなく、数日で自然に治ることが多い
- 汗を大量にかいた直後や赤ちゃんによく見られます
🔹赤くてかゆいぶつぶつ(最もよくあるタイプ)
- 赤いぶつぶつと強いかゆみが出る
- チクチク・ムズムズして、掻いてしまうと悪化
- 大人も子どもも、蒸れた服の中や首筋、背中に出やすい
🔹ざらざらした肌(気づきにくいタイプ)
- 見た目にはあまり目立たないけれど、肌がざらざら、くすんだような状態
- 深い部分で汗がたまると起こりやすい
- 長時間発汗が続く作業や職場環境でまれに見られます
🔍汗疹ができる主な原因
原因 | 内容 |
---|---|
高温多湿な環境 | 夏や梅雨時期など、汗が蒸発しにくい気候 |
汗の放置 | 拭かずにそのままにしておくと、汗腺が詰まってしまう |
通気性の悪い服装 | ナイロン素材や締め付けの強いインナーは要注意 |
摩擦やこすれ | 首回りやわきなど、服や下着との接触が多い場所にできやすい |
肌のバリア機能の低下 | 乾燥やストレス、睡眠不足なども関係 |
✅汗疹の対策と予防法【薬剤師監修】
① 汗をこまめに拭く or 洗い流す
- ハンカチや清潔なボディシートでやさしく押さえるように汗を拭く
- 汗をかいたらなるべく早めにシャワーで流すのが理想
ゴシゴシこすると肌のバリア機能を傷つけて逆効果
② 通気性の良い服を選ぶ
- 綿素材や吸汗速乾インナーがおすすめ
- 締め付けが強い服、ナイロン・ポリエステル素材は蒸れやすい
③ 室温と湿度を整える
- エアコンや扇風機を使って室温25〜27℃、湿度50〜60%をキープ
- 寝汗対策に冷感シーツやタオルケットも活用しよう
④ 肌のスキンケアを見直す
- お風呂上がりにはヒルドイドや白色ワセリンなどで保湿
- 汗疹がある部分は保湿剤の使いすぎに注意(熱がこもる)
⑤ 睡眠・食事・ストレスケアも重要
- 十分な睡眠、バランスの取れた食事、ストレス軽減で自律神経を整える
- 辛いもの・アルコールの摂りすぎにも注意
⑥ 汗をかいた服はすぐに着替える
- 蒸れたままにせず、インナーだけでもこまめに着替えるのがベター
🧴薬剤師おすすめ!市販薬によるセルフケア
症状 | おすすめアイテム | 備考 |
---|---|---|
軽いかゆみや赤み | ムヒ・ベビー、デリケアエムズ | 非ステロイドタイプ。肌の弱い人にも使いやすい |
強いかゆみ・炎症 | リンデロンVs、フルコートf | 軽めのステロイド。短期間の使用が基本 |
顔やデリケートゾーンに使うときは、薬剤師に相談を。
🚨皮膚科を受診すべきタイミング
- 膿が出てきた/ジュクジュクしてきた
- 掻き壊して広がってしまった
- 赤ちゃんの機嫌が悪く、寝られない
- 市販薬を数日使っても改善がない
🐧しげナガ先生のひとこと処方箋
処方名:あせもゼロ生活セット
主成分:汗対策・通気性・やさしいスキンケア
用法・用量:こまめに汗を拭き、1日2回の服装チェックと保湿を継続
注意事項:かゆみがひどい場合は無理せず皮膚科へGO!

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