【薬剤師監修】便秘のタイプと市販薬の正しい選び方|あなたの便秘、その薬で合っていますか?

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はじめに|つらい便秘、ひとりで抱えていませんか?

「毎朝スッキリしない」「出てもなんとなく残っている感じがする」
そんな便秘の悩み、実は多くの人が抱えています。特に働く女性にとって、便秘は体の不調だけでなく、肌荒れや気分の落ち込みなどにもつながるやっかいな症状です。

けれど、「なんとなく薬を飲んでいるけど効かない」「いつも同じ市販薬を飲んでいる」という方も少なくありません。
実は、便秘にはいくつかのタイプがあり、原因によって対処法や薬の選び方も異なります

この記事では、薬剤師の立場から「便秘のタイプ別の特徴」と「市販薬の正しい選び方」をわかりやすく解説します。
最後まで読むと、白衣のシマエナガ・しげナガ先生から“ひと言処方箋”も届きます。


1. 便秘にはタイプがある?|3つの代表的なパターン

便秘はすべて同じように見えて、実は原因や状態によって大きく3つに分けられます。

【1】弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)

特徴:腸の動きが弱っていて、便を押し出せないタイプ

  • 食物繊維不足、運動不足、加齢などが原因
  • 便の回数が少ない、量が少ない
  • 高齢者や女性に多いタイプ

【2】痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)

特徴:ストレスや自律神経の乱れで腸が過敏になっているタイプ

  • コロコロした硬い便が出る
  • お腹が張る・痛む
  • ストレスやプレッシャーが続くと悪化しやすい

【3】直腸性便秘(ちょくちょうせいべんぴ)

特徴:便意はあるのにうまく出せないタイプ

  • 排便のタイミングを逃すことが習慣化
  • 残便感がある
  • 若い女性やデスクワーク中心の方に多い

2. タイプ別:おすすめの市販薬と対策方法

弛緩性便秘におすすめの薬

目的:腸内の水分を増やして便を柔らかくすること

  • 酸化マグネシウム(スラーリア、ミルマグなど)
  • ラクツロース(オリゴ糖由来)

📌 不溶性食物繊維+水分+軽い運動も忘れずに。


痙攣性便秘におすすめの薬

目的:腸を刺激しすぎず、リラックスして整えること

  • 桂枝加芍薬湯(漢方)
  • 整腸剤(乳酸菌・ビフィズス菌など)

📌 水溶性食物繊維(海藻・オートミール)を意識的に。

⚠️ 刺激性下剤(センナ系など)はNG!


直腸性便秘におすすめの薬

目的:便を柔らかくして排便のきっかけを作ること

  • 酸化マグネシウム
  • ビサコジル座薬(テレミンソフトなど)

📌 朝のトイレ習慣づくり+骨盤底筋体操も有効。


3. よくある誤解と薬剤師からのアドバイス

Q:刺激性下剤はクセになるって本当?

→ **本当です。**常用すると、腸が自力で動かなくなるリスクがあります。必要時に短期使用が原則。


Q:市販薬だけに頼っていて大丈夫?

→ **生活改善こそが本丸。**薬はあくまで補助的存在。
水分・食物繊維・運動・睡眠・ストレスケアを意識しましょう。


Q:病院を受診したほうがいいのはどんなとき?

→ 以下の症状がある場合は医師へ相談を:

  • 便秘が長引く
  • 血便が出る
  • 便秘と下痢を繰り返す
  • 急な体重減少

おわりに|自分に合ったケアで「スッキリ習慣」を

便秘のつらさは、体だけでなく心にも影響します。
「毎日出ないのが当たり前」と思っている方も、適切な対処をすれば少しずつ改善できます。

まずは自分の便秘タイプを知ること、そして市販薬を正しく選ぶこと
体の声に耳を傾けることから、腸も心も整っていきます。


💊しげナガ先生のひと言処方箋

【処方名】やさしい便秘ケア
【用法・用量】朝の深呼吸と、腸に合った対策を1日1回
【効果・効能】今日のあなたが、ちょっとだけ軽くなるかも
【注意事項】焦らず、腸のペースに寄り添ってあげてください

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