はじめに|目薬タイムが“親子のストレス”になっていませんか?
お子さんに目薬をさそうとしたとき、「イヤイヤ!」「怖い!」と大騒ぎされてしまった…そんな経験、ありませんか?
薬剤師として日々多くのご相談を受ける中で、「子どもに目薬をさすのがとにかく大変」という声は本当に多いんです。でも、ちょっとしたコツを知るだけで、ぐっと楽になるケースも。
今回は、目薬イヤイヤ期を乗り越えるための【7つの工夫】をお伝えします。忙しいママ・パパの負担を少しでも減らせるよう、薬剤師の視点でわかりやすくまとめました。
① 怖がらせない声かけが第一歩|「目がよくなるおくすりだよ」
目薬=怖いもの、痛いもの…というイメージを持っている子も多いです。
「おめめのおくすりだよ」「これで早く治るんだよ」と、やさしく説明してあげましょう。
絵本で予習したり、ぬいぐるみや人形に点眼のまねっこをするのも効果的です。
② 点眼しやすい体勢を見つける|おすすめは“膝枕スタイル”
お子さんが安心してリラックスできる体勢が何より大事。
- 仰向けで寝かせる
- ママの膝枕で頭を固定
- 抱っこした状態で横向き
体の動きを抑えるのではなく、「安心させる」ことを意識してみましょう。
③ 目を閉じたままでもOK!目頭点眼テク

どうしても目を開けられないお子さんには、**「閉じたまま目頭に1滴」**という裏ワザを。
手順は以下の通り:
- お子さんを寝かせて目を閉じてもらう
- 目頭(目と鼻の間)に1滴たらす
- ゆっくり目を開けてもらう or 軽くまばたき
薬が自然に目に入るので、怖がりな子でもスムーズです。
④ 点眼後のケアも忘れずに|「目頭をやさしく押さえる」
点眼後すぐにまばたきしたり、涙が出てしまうと薬が流れてしまうことも。
清潔な指やティッシュで目頭を軽く押さえることで、薬の効果がしっかり発揮されます。
終わったら「がんばったね!」と声をかけてあげてくださいね。
子どもの自信にもつながります。
⑤ 見本を見せる|家族やママがまずお手本に
上手に目薬をさすお兄ちゃん・お姉ちゃんの姿を見せたり、ママ自身が自分に点眼するところを見せるのも効果的。
「ママもしてるなら、ボクも…」と興味を持ってくれる子も少なくありません。
⑥ 点眼の準備・衛生にもひと工夫
意外と見落としがちなのが、点眼前の準備と衛生管理。
- 手はしっかり洗ってから
- 容器の先が目やまつげに触れないよう注意
- 開封後は冷暗所保存&1か月以内を目安に使い切る
目薬を使う頻度が多い時期(結膜炎やアレルギー性疾患など)は、家族で共用しないことも大切です。
⑦ 無理は禁物|タイミングを見て“いったん中断”もアリ
泣いて暴れてしまうと、目を傷つけてしまうリスクも。そんなときは、いったん時間をおいて再チャレンジしてみてください。
無理に点眼するより、「落ち着いてから」の方がスムーズにできることも多いです。
まとめ|“失敗しても大丈夫”の気持ちで、ゆっくり一歩ずつ
子どもにとって、目薬は決して楽しいものではありません。
だからこそ、「できたこと」をしっかり認めてあげるのが一番の成功の近道。
薬剤師として、子育てを頑張るママ・パパを心から応援しています。
少しでも目薬タイムがラクになりますように…🌸
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